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今となっては、この様な屋根は

ローラーで塗ってしまう人が多いいと思われますが

ここは一つ準備体操のつもりで

刷毛を使って見ませんか?

見本

先ずカラクサの部分と棟の部分に

刷毛を入れていきます

軒先に刷毛を一本通してあるのは

この部分が傷みやすいため

1回分多く塗料を入れる計算をしています

軒先を塗り逃げてくる時は

この上に足を乗せないように注意する事

そのため人によっては

この部分を先に入れる事を嫌う人もいます

見本

ローラー塗装ではないので

ここではまだ、瓦棒の両側に刷毛は入れません

ここで入れると、後から寸胴で塗るときに

ネタが引っ張り、塗りのリズムが狂ってしまいます

塗りの仕事で一番大切なのはリズムです

このリズムを狂わせるような事は

極力排除する事

見本

刷毛塗りのリズム音を効いただけで

その職人の腕の良し悪しが解かります

しかしそのレベルを超えると

今度は逆にリズム音が消えて行きます

残念ながら私はまだ、そのレベルに到達しておりません

見本

先ずは基本です

これはいちばん基本的な

棒塗りと呼ばれる塗り方です

見本

刷毛を払う時は必ずこの様な

ヒゲを出す事。(塗り継ぎを出さないため)

毛先が体の方にお辞儀をしないように

真っ直ぐに刷毛を払う事

見本

少しスピードを上げて見ましょう

刷毛のさばきが棒塗りと違う事に注意して下さい

刷毛を真中に落として、引き下げ、上に引っ張り上げますが

この時下死点でも上死点でも刷毛を払ってはいけません

この赤丸は刷毛をそのままの姿で止める事を意味しております

見本

2 で塗り上げたそのままの位置から刷毛を横に切っていきます

瓦棒に刷毛をぶつけないようにメリハリを出して

刷毛を横切りして行きます

折り返しは刷毛を払わないように

払っても良いのですが一々払っていては

スピードに乗る事が出来ません

見本

3 で横切りしたそのままの位置から

刷毛を塗り上げていきます

そして刷毛を下げて仕上げです

1 と 2 でネタを取るために刷毛を塗面から離すだけで 

3 から最後までは塗面から刷毛を離すことなく

一気に塗り上げていきます

見本

それではもっとスピードアップして見ましょう

刷毛の置き方は前と同じです

しかし今回は一本です

見本

一回しか刷毛を置かないので

ネタはたっぷり浸けなければなりません

ネタを伸ばせば良いと思われるでしょうが

伸ばしたからと言って上手く行くものでもありません

見本

写真を見て解かるように

最初から最後まで

刷毛を塗面から離すことなく流れるようにさばきます

見本

最初は無理をしないで少しづつ

だんだんと距離を伸ばして行きましょう

見本

昔は数百平米もある工場などの屋根を

皆で競争しながら塗りました

この刷毛さばきは、そのような時に大いに役に立ちました

慣れてくれば自分の身長くらいは

ひとっ刷毛で塗れるようになります

ちなみにこの屋根の流れは3mなので、とりあえず合格でしょう

しかし、良い寸胴を使わなければ

どんなに腕が良くてもスピードは出ません

また、この日のように朝方急激に気温が下がると

空気中に水分を保って置く事が出来なくなり

写真の様に夜露となって

屋根をびっしょり濡らしてしまいます

上塗りが出来るのは日が登って

少したった、10時過ぎになります

見本

この季節の大屋根は

午後3時までに終わらせるのが鉄則です

それを過ぎると温度は急激に、低くなっていき

逆に湿度は上がっていきます

この時期は乾燥している様ですが

それは日中だけで、朝夕は湿気が

多いと言う事はあまり知られていません

追記:

この記事を掲載してから、5年ほど経ちますが

下記の記述に対して、色々な意見を頂きました

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慣れてくれば自分の身長くらいは

ひとっ刷毛で塗れるようになります

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頂いたメール----抜粋-----

● あなたの身長は1メートルでつか

● 私も頑張って自分の身長くらいは塗れるようにしたいです、藁

● いい加減な事を書くな

等々、1年に何通かこの様な内容のメールを頂きます

別に腹が立った訳ではないのですが

何だか情けなくて、動画をアップしました

メールを頂いた皆さん、この動画が私の返事です

自分の物差しで相手を測ると恥をかく事になりますよ

これからは気を付けましょうネ

先に寸法を出しましたが

今考えて見ると、塗り終わってからメジャーを

当てた方がドラマチックだったかも知れません

ちなみに私の身長は170cm

軒先ギリギリまでバックしてるので画像が揺れます

また、携帯動画なので画像は荒いです

瓦棒には刷毛を入れてあります

見れば判ると思いますが

「右ひじ」と「右ひざ」に、まだ余裕があります

身長以上を塗ると言う事は、私にとっては

ごく日常の事なのです

以上、記事の追加でした