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形のあるものを塗ろうとした時

そこには必ず刷毛を入れる順番と言うものが存在します

それを「塗りの優先順位」と呼んでいます

先ずは最も簡単な平面から見てみましょう

見本

これの優先順位は、「上から下、右から左です」

1~5までネタを配り、むらを切り

また1~5まで刷毛を通していきます

見本

次は面がもう少し大きくなった場合です

面を上下でブロック分けします

このブロック分けはこの後

もっと複雑なものを塗る時に役に立ちます

バカにしないで簡単な事から始めましょう

基礎が大事です

見本

次は少し複雑な立体、「箱」を塗って見ましょう

刷毛の優先順位は

「奥から手前、上から下、右から左」

これは節分の豆まきに使った1升マスです

適当なものが無かったのでこれで我慢してください

見本

板に番号をふって見ました

ふってある番号がそのまま塗りの優先順位です

見本

それぞれの面の塗りの優先順位です

乾きの早い塗料やオイルステインを塗るときは

下の板の上に新聞紙でも載せて置いてください

これは頭でなく体で覚える事

そうでないとこれ以上に複雑な物になった時

融通が利かなくなります

見本

それでは今度はもっと複雑な物を塗って見ましょう

冠木門のウレタンワニス塗装です

これだけ大きいとブロック分けしなければなりません

見本

本来はこれが基本に忠実な塗りの順番ですが

長手方向へ足場板を流す都合もあり

少し順番を変えてみました

見本

この様な順番で塗ると、塗り継ぎは少々目立ちますが

作業効率ははるかに上です

見本

塗り継ぎが判ると言っても

先のブロック分けでなるべく目立たない所に

塗り継ぎを持って行っているので、問題はありません

赤線の部分が塗り継ぎですが

それぞれ部材の影にかくれた所になっています

見本

それではブロック分けした最初のマス

「1,2,3」の中の優先順位を見てみましょう

下は(1)のマスです

見本

次は「4,5,6」のマス

本当の順番は↓の図の順番で塗ります

「上板→垂木側面→垂木側面→垂木下端」

しかしこの様に塗ると体の向きをアチコチ変えなければならず

たいへん効率が悪くなります

見本

しかし、この順番で塗ると

同じ動作を何回も続ける事になり

無駄が少なくなります

どのように塗ったら一番効率が良いか

自分自身で確認しながら塗りましょう

見本

次は軒先です

先と同じ理由、同じ順番で「7,8,9」と塗って行きます

見本

次は6本の腕木、後は番号どおりです

最後は柱の正面で決まりです

以前に塗装した方が50%の艶消しを塗っていたので

私も同じく50%の艶消しを塗るつもりでした

しかし施主の希望は

「ピカピカにして下さい」

これにはチョット困ってしまいました

見本

皆さんもご存知の通り

艶を出すと言う事は、前回の塗装のアラが

全て出てしまうという事です

緊張して塗り始めましたが

前回塗った方の腕が良かったようで

ネタが流れている所はそれほど多くなく

私の心配は杞憂に終りました

さてこの手の仕事で究極の立体と言ったら何かわかりますか?

そうです

公園でよく見かけるジャングルジムです

この仕事に何のためらいも無く取り掛かり

服を汚すことなく

しかもダメを残すことなく

仕上げる事が出来たら

立体のマイスターと呼ぶ事ができるでしょう

残念ながら私はまだそのレベルには達していません